朝日町エコミュージアム|大朝日岳山麓 朝日町見学地情報

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 第四紀、広くゆるやかだった流れは、地殻変動による大地の隆起とともに急流となり、流れは川底を浸食し、数万年の時間をかけて五百川峡谷が誕生しました。特異な瀬がたくさんある理由として、岩盤を削り込む流れのため川床が浅いことや、中上流部にあり比較的水量が少ないこと、横切る何本もの断層が存在していることなどが上げられるそうです。
 
佐竹伸一さんのお話
五百川峡谷の誕生 1
五百川峡谷の誕生 2
五百川峡谷の誕生 3

ガイドブック『五百川峡谷』
五百川峡谷の魅力
五百川峡谷エリア
 五百川峡谷は巨鮎(大鮎)が育つことで有名です。毎年、県内外から多くの友釣りファンを呼びよせています。巨鮎は重量150グラム以上、全長26センチ以上をいいますが、まれに300グラムを越え40センチ近い大物も育つそうです。鮎の餌である藻が五百川峡谷には特に豊富にあることが理由とされています。
熊坂正一さんのお話
鮎漁と巨鮎
最上川第一漁業組合

ガイドブック『五百川峡谷』
五百川峡谷の魅力
五百川峡谷エリア
 昭和30年代まで最上川全体には、およそ40ヵ所の梁(やな)がありましたが、五百川峡谷には11ヵ所、朝日町内だけでも7ヵ所もあり、県内一の梁数を誇っていました。五百川峡谷には、連続する瀬と岩盤そして中洲が多くあるため、簗をかける条件に恵まれていたのです。しかし、残念ながら上郷ダム開発時に全廃してしまいました。現在は白鷹町と大江町に観光簗が復活しています。

熊坂正一さんのお話
最上川で一番多かった簗
マスノスケ
鈴木治郎さんのお話
鮎と鱒(ます)の料理

ガイドブック『五百川峡谷』
五百川峡谷の魅力
五百川峡谷エリア
 舟運時代の五百川峡谷は、最上川最大の難所と呼ばれていました。元禄時代以前においては、滝や浅い川底の岩盤のため船の運航ができず、米沢藩の全ての物資の藩外輸送は山越えを強いられていました。元禄7年、米沢藩の御用商人西村久左衛門が、総工費一万七千両(現在で17億円)の巨費を投じて五百川峡谷の難所を開削しました。平成19年、佐藤五郎氏により30kmにわたる西村久左衛門が掘削した舟道遺構の存在があきらかになりました。

若月啓二さんのお話
五百川峡谷開削の歴史
横山昭男さんのお話
最上川舟運と五百川峡谷
佐藤五郎さんのお話
五百川峡谷の舟道遺構
花山傳夫さんのお話
花山家の船曵き絵

ガイドブック『五百川峡谷』
五百川峡谷の魅力
五百川峡谷エリア
 平成19年、佐藤五郎氏により五百川峡谷に30kmに渡り人工的に掘削した舟道があることが確認されました。これは元禄時代の米沢藩御用商人西村久左衛門が開削した遺構で国内最長の規模を誇ります。この大工事により、最上川舟運と北前船による西回り航路がつながり、米沢藩はもちろん流域に大きな産業をもたらしました。
※写真は渇水すると現れる明鏡橋下の舟道遺構

佐藤五郎さんのお話
五百川峡谷の舟道遺構

ガイドブック『五百川峡谷』
五百川峡谷の魅力
五百川峡谷エリア
 最上川最大の狭窄部の五百川峡谷は、最も大きな浄化力・蘇生力を持ち、最上川の心臓部と呼ばれています。白く波の立つ瀬は、酸素を充分に水に溶け込ませ、プランクトンや水生昆虫、魚に至るまで、いろんな生物を活発にし、汚れが餌となり浄化されます。上流部で汚れた水を蘇生させる五百川峡谷がなかったら、現在の最上川の水質は維持できていなかったそうです。

佐藤五郎さんのお話
五百川峡谷の水質浄化力
 
ガイドブック『五百川峡谷』
五百川峡谷の魅力
五百川峡谷エリア

 五百川峡谷は、川岸が切り立った崖になっているために人の手が入らず、豊かな自然が残り、様々な生き物たちのサンクチュアリ(逃げ場)になっています。特に鳥類が多く、奥山に生息するヤマセミも度々見かけることができます。バードウォッチングに最適な場所と言えます。

姉崎一馬さんのお話
五百川峡谷の自然の素晴らしさ

ガイドブック『五百川峡谷』
五百川峡谷の魅力
五百川峡谷エリア
 最上川舟運の盛んだった頃、米や漆などとともに代表的な積荷だったのが「青苧」です。古来からの衣料原料だった青苧の栽培は、江戸時代から明治時代にかけての朝日町の代表的な産業でした。名声を博した奈良晒、越後縮、近江蚊帳の原料は、おもに山形県や福島県で栽培されていた青苧で、その半数は朝日町の「五百川苧」や大江町の「七軒苧」だったそうです。今でもいたる所に自生しています。

和田新五郎さんのお話
和田新五郎さんの青苧
栽培から糸とりまでの作業
志藤富雄さん、
白田千代志さん、
堀敬太郎さんのお話
青苧の栽培と製品化
青苧の使われ方
報告
青苧糸とり体験記

ガイドブック『五百川峡谷』
五百川峡谷の魅力
五百川峡谷エリア