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夫婦で、青山学院大学の公開講演会@仙台ガーデンパレス(無料)へ。

テーマは『刑事裁判の新しいあり方〜「裁判員」制度をどう受け止めるか〜』

国民から選ばれる「裁判員」が2009年までに刑事裁判に参加することになったけれど、好奇心からの「参加してみたい」という気持ちと「何もわからないアタシなんかが判断していいんだろうか。それに、恨まれたらどうしよう」などという不安な気持ちと両方ある。
良きにしろ悪しきにしろ「もし自分に当たっちゃったらどうしよう」…それが正直なところだ。

世論調査でも、積極的に参加したいという意見は少なく、「人を裁くなんて自分には無理」「負担が大きい」などの意見が圧倒的に多いそうで、今回の講演は、「人のためにもなり、自分のためにもなる」「どうせやってくるものなら、思い切って大いに活用してみよう」と気持ちを切り替えてもらいたい、という趣旨のものだった。

青山学院大学法学部の西澤宗英教授によると
「必要なのは専門知識ではなく、一般人としての健全な常識」「1人ではなく、裁判員6人と裁判官3人の計9人で判断するので、役割は9分の1。自己中心的な発想ではなく、他人と共同する意識を」とのこと。
国民が司法参加することによって、刑事裁判が身近でわかりやすいものになり、司法に対する国民の信頼感もアップすると考えた上での導入だそうです。

また、青山学院大学大学院法務研究科の新倉修教授によると
「参加するのは国民としてよりも県民として。自分自身と地域社会のためになる」んだそう。
「裁判員を楽しむ6つの活用法」とは
1.身近になる裁判所
2.話題になる刑事裁判
3.合理的な推論
4.学校教育・生涯教育の隆盛
5.地域経済の活性化
6.ゆったりした生活時間の実現

具体的には、
1と2は「裁判が身近になり、一般の人にもわかりやすくなる。ニュースを見る目も変わってくるし、生活圏の出来事により関心がわく」
3と4は「法を生活に活かすことができるようになる。生活の中のちょっとしたトラブルにおいても、行動の予測がしやすくなったり、合理的な推論ができるようになる。情報の利用の仕方が学べる(情報リテラシー)。教え・教えられる関係が自然に出来上がる。人間関係がよくなる」
5と6は「箱物(建物・施設など)だけではなく、スタッフやカウンセラーなどのサポート体制の充実も必要になる。また、裁判員に選任された場合には職場の協力が不可欠なため、仕事との両立ができるように職場も工夫するようになり、ゆったりした生活時間の実現を目指せる」
だいたいこのようなことでした。

活用するって…?
という感じで聴いていたんだけど、生涯学習としてのメリットはよくわかった。それに、単純に、裁判が身近になれば罪を犯す人も減りそうだし、犯罪防止への意識も高まりそうだし、地域に好影響を与えるだろう。
ただ、地域経済の活性化はほんの一部だけの気がするし、ゆったりした生活時間の実現については…どうかなぁ…。

まだまだわからないことも不安もいっぱい。
でも、あと4年以内にスタートするんでね。
基本的に「やらなきゃいけないなら、大いに活用しよう、楽しもう」には大賛成!

ちなみに、裁判員が参加する重大事件というのは刑事事件の4%程度(全国平均)で、仙台地方裁判所の現状から推測すると年間40〜60人程度の刑事被告事件にあたるそうです。

◆あなたも裁判員!!@法務省
2005.07.16::count(1,147):[メモ/* ライブ/コンサート/舞台…]
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