反田 快舟 | Kaishu Sorida

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経営者の心構えの一つに「常に危機感をもて」 というのがある。

 会社は、いつ潰れるかわからないということを、いつも頭の中にいれておけば、経営態度は慎重となり、放漫経営に陥り、あるいはミスを犯すことは少ないだろうというのである。

 しかし、いつも危機意識にさいなまれていると、それが高じて恐怖心とな り、石橋をたたいても渡らぬ式の憶病経営となり、時代の波にとり残されてしまう。

危機感というのは、外部から襲われる他動的な要素についての防御意識であるから保守的にならざるをえない。

 だから自動的な考え方、つまり自分とは別の世界に何が起こりつつあるかという好奇心をもつ方がいい。

 好奇心かあるから、自分の知らないことを知ろうと努める。 新聞を読んでも、テレビを観ても、人の話を聞いても、そこから何かをつかみとろうとする勉学心が起きてくる。

 国際情勢、政府の方針、世の中の出来事を通して時代の流れを知ることができるし、好奇心があるからこそ、同業者のやり方だけでなく、異業種の経営法、儲かっている会社、倒産会社のことなども研究して、そこからヒントをつかむことができる。

 人の判断は、自分の知っていることの範囲をでないというが、危機感だけでは、自分の狭い知恵だけで考えるのが落ちである。

 新しい知識をえて、わが社を考えてみる。そして、これではダメだと自覚したときに進歩は始まるのだと思う。


2013.04.23::count(271):[メモ/仕事]
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