ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

寒さにあてたリンゴは一層甘くなる。
というわけで12月の今日までもぎ取らずにいたが、もう充分に寒さも雪もあたった。日曜日、孫たちを動員しての収穫作業。
傷ついたリンゴはもぎ取らずに小鳥たちの為に残しておく。
12月に入り、風景はもう雪景色だ。
でもまだ白菜、大根の取入れが終わってない。負け惜しみで言えば、雪にあてたほうが甘くなり、旨味も増す。だけど我が家の場合、単純に仕事が遅れているだけ。
 雪にあてたほうが・・といえば、リンゴなどの果物も一緒だ。我が家の庭先のリンゴも雪をかぶったままぶら下がっている。これは仕事の遅れとは関係なく、あくまで風味、美味さをねらってのことで意図的だ。
 同じように、風雪の日々が人間を育てるとは言うけれど、かと言って俺が雪をかぶって、ぶら下がってみるわけにはいかない。
あくまで雪をかぶるのはリンゴ。
我が家においでなら、あなたにもおすそ分けしましょう。
そろそろもぎ時だ。

あたりは雪、ゆき、雪のまっ白い風景だ。
今日の最高気温はマイナスの2度。
この寒さは尋常じゃない。

今は夜。

どんな音もしない静寂の世界。
こんな夜なんだよね、
窓の向こうの雪明かりの上を右から左にスーッっと、
白い和服をまとっただけの雪女がとおり過ぎていくのは。

決して部屋の中に誘ったりはしていけない。
そんなことをしたら、明日の朝、俺は凍った姿で発見されるに違いないのだから。
そりゃ、幸せそうな顔をしているかもしれないが・・。

気をつけなければならないな。
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我が家の後ろに連なる朝日連峰の木々はすっかり葉を落としています。風景は冬直前。明日にも雪が落ちてきてもおかしくはない、そんな時期にはいっています。

村の隣人達は既に庭木の雪囲いを終えて、越冬野菜の取り入れに精を出しています。だけど我が家はまだ冬の準備は何ほどもできていなのですよ。私はあいかわらず、帳簿の整理や玉子の配達、集金などの軽労働。重い農作業や冬の準備は息子一人がやっているためなのですが、あせりますね。あせるよ。雪の前になんとか・・・との思いがふくらんできました。明日からでも作業に参加するつもりです。

元気です。
腰の調子はだいぶもどってきました。ほっとしています。
でもなかなかブログを更新することができませんでした。
理由はいくつかあるのですが、なかでもお米の発送業務がけっこう忙しかったということでしょうか。次にくるのは怠け者だということでしょう。
だいたい、「明日できることは今日するな」のほうですからね。それでなんとかなってきているのですからおかしなもんです。

私が田植え直後に動けなくなってしまったことで、今年の米作りはほとんど息子と応援の友人がやってくれました。おかげさまで今までにないぐらいのいいお米ができました。皮肉なものです。食べていただいた方々からは「おいしい」という評価をいただきました。

おいしさのもとは、息子達の的確な作業。まずこれをあげなければなりません。そうしなければバチがあたりますよ。つづいて二種類の堆肥を施したことです。肥料効果の高い「醗酵ケイフン」と、土作り効果の高い「レインボープラン堆肥」。土を豊かにすることが作物づくりの基本ですからね。よろこんでもらえるお米ができて本当によかったです。

今はpm11;30。外は暴風雨、荒れ模様です。ニワトリ達も寒いだろうなぁ。早く彼らの住まいにも雪囲いしてあげなければ・・・。
でも、この天候であした農作業できるかなぁ。




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冬の2月は雪、ゆき、雪のまっ白い世界だ。
今日の最高気温はマイナスの2度。
この寒さは尋常じゃない。

今は夜。どんな音もしない静寂の世界。
こんな夜なんだよね、窓の向こうの雪明かりの上を右から左にスーッっと、
白い和服をまとっただけの雪女がとおり過ぎていくのは。
彼女、 大丈夫かな・・そう思っても、決して部屋の中に誘ったりはしていけないよ。
そんなことをしたら、明日の朝、俺は凍った姿で発見されるに違いないのだから。
そりゃ、幸せそうな顔をしているかもしれないが。

先日、「雪女には気を付けよう」との村の回覧板が回って来た。
俺も気をつけなければならないな。すぐに人を寄せたがるから。
悪い癖だよ。

(下は朝日連峰と俺たちの村。右の雪原は村の前に広がる水田)
 野も山も里も真っ白な雪景色。
吹雪の深夜。ビュウビュウと雪は横に流れ、温度計はとっくに零下に沈んでいる。
この寒さは尋常じゃない。
こんな夜なんだよね・・雪女が出るのは。
「こんばんは・・旅の者ですが・・」と外から女の声が聞こえてきても、同情して部屋の中に招き入れてはいけないよ。
 この間の深夜も誰かが我が家にやって来て戸を叩いたが、
あれもきっと雪女だったに違いない。
そっとカーテンを開けて覗いてみたら、
窓の向こうの雪のなか、一人の女の人が帰って行く所だった。
助かった。
 先日、「雪女には気を付けよう」との村の回覧板が回って来た。
俺も気をつけなければならないな。
すぐに人を寄せたがるから。
悪い癖だよ。

暑い日が続く。
もうじき8月、穂が出るのももうじきだ。
でも気になることがある。
蝉が鳴かない。
鳴いてもとても少ない。
どうしたんだろう。
例年ならうるさいぐらいに鳴いているのに。
京都の友人は「沈黙の夏」という言葉をくれた。

もしかしたら・・・
もしかしたら・・・だよ。
ここに行っているのかもしれない。

http://nobphoto01.sakura.ne.jp/qtvr/houimou2012/houimou2012.07.29.html
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いつもの夏に比べて蝉の鳴き声が少ない。
ミ〜ンミ〜ンもジージーもカナカナも一様に少ないがどうしたのだろう。山岳信仰では蝉はあの世とこの世をつなぐ使者と言われています。「閑さや岩にしみいる蝉の声」(本当は「山寺や岩に沁みつく蝉の声」と詠んだとされていますが)の芭蕉の句はその山岳信仰と合わせてよみとることが大事だと聞いたことがあります。そう捉えると句の深い意味合いに触れるような気がしますね。
さて、そこからするとこの少なさをどのような「あの世からのメッセージ」として受け止めたらいいのだろうか。「もうお前たちには言うべき言葉もないよ。」なのか、「選ばれた我々の代表者の声をじっくり聴いて、受け止めてもらいたいことがある。」なのか。よくわかりません。

いずれにしても・・お盆。その辺のところをゆっくり考えてみるにふさわしい時期です。

 写真はお盆の朝。
百姓やってあなたで何代目ですか?
こう尋ねられることがある。
で、だいたいこう答えている。

「先祖となるとどこまで遡れるか分かりません。
わが家は村の古農から分家して私で3代目です。
分家した私にとっての祖父は、その古農の長男でした。
でもまだ幼く、親たちは姉に婿をもらって家督を継がせ、
必要な労働力を確保したうえで、やがて成長した祖父には財産を分けてやり、
分家に出したのだそうです。
昔はよくそのようなことがあったといいます。労働力対策ですね。

その前までは、どこまで遡れるかが分からない程で、
お墓に行くとボロボロに風化し、
文字も読めない家の形をした墓石が数十基も並んでいました。
江戸のまた更に昔となることは間違いないようで、ま、言ってみたら、
私はどこを切っても百姓。
混ざりっ気のない百姓の子孫と言うことでしょうか。」
   
 長井市に「川の駅」構想が浮上している。
 その駅とレインボープランとの関係は?
うん、そうなんだよ。今のところ何もなし。
それではもったいないではないか。
だからと言ってレインボープラン野菜のレストランを作れなんていうのじゃなく、また、レインボープラン作物販売コーナーなんていう誰もが考えそうなことでもなくさ。第三のつながりっていうのはあるんじゃないかい?

長井市は最上川の最上流に位置するまちで、かつて米沢藩にとって
日本海の北前船とつながる舟運の拠点だった。
また、朝日連峰、飯豊連峰から流れくる清流の合流点で
町の中をくまなく水路てめぐっていて、人々と水との仲のいい付き合いが
昔から長く続いてきたまちでもある。

ま、こんな予備知識を前提にして、鉛筆をなめたのが下のメモだ。

1、循環はいのちの営み。自然は小さな循環、中ぐらいの循環、大きな循環とたくさんの循環に満ちている。それは大気、水、有機物(いのちあるもの)などの自然を構成するすべてのものに通っている摂理。

2、大気は植物と動物を通い、天空をめぐる。水は降っては大地を潤し、また天にのぼる。有機物はことごとく土に返り、養分となって次の生命に活かされていく。自然界はすべて循環。

3、環境問題は循環のなめらかにめぐるところには存在しない。環境問題は循環の渋滞から発生する。肝心なのは循環のスムーズな流れを取り戻すこと。

4、人々は昔から川を通じて交流、交易をおこなってきた。文化、産業、暮らしを相互につなぎ、運び、創りだす大切な役割を担ってきた。

5、川のもう一つの役割は、地上の水の循環の欠くことのできない一翼を担っているということ。

6、雨の一滴は川を通って大海に運ばれ、雲となって天に上り、雨となって大地を潤し、また川となって大海に至る。この大きな水の循環の中で、地上の生き物の生命活動が続いてく。

7、生きている者たちのすべての体の中に体液を持っていて、絶えず体内を循環している。(動物だけでなく草の葉っぱを切っても中から体液が出てきる。)その体内の循環は大きな循環の一部。いったん人間の体内に取り込まれた水は汗や尿となって体外に放出され、大きな循環に合流して行く。草や木に取り込まれた水も動物の体内に取り込まれた水も、大きな水の循環の一部。川―海―雲―雨―大地―川―の一行程を体内に借りているに過ぎない。

8、今、私たちが水をきれいにすること、川をきれいにすることは、とりもなおさず、私たちの生命活動を守ること、暮らしを守ること、未来を守ることにつながっていく。

9、「水のまち長井」は、暮らしの中に水が溶け込み、水との暮らしの智恵を持っているまち。ここに「川の駅」が生まれ、人々が川や水と仲良く暮らす術を広く全国に向って発信していくことは社会への一つの貢献の在り方。

10、この長井にレインボープランという有機物の循環の考え方が育ったことは決して偶然ではない。有機物の循環のまちは生まれるべくして生まれ、根付くべくして根付いた。

11、いのちの営みである水の循環と有機物の循環が、ともにまちの市民の暮らしの中に根付き、智恵となり、文化となって定着しているまち長井。

12、設立される「川の駅」はレインボープランとの関係を前面に押し出すことで、水の循環と有機物の循環をつなぎ、それを実現している模範的地域として長井市を全国に紹介し、発信する拠点として設立される。「川の駅」はその役割を果たすことで、21世紀の人類的課題である環境と循環の取戻しに応えようとする。これが「川の駅」を長井に設立する理由である。


 「それだけ?教育や、文化の話だけかい?それで飯が食えるのかねぇ。」
「いやいや何もこれで終わりっていうわけではないよ。土俵をまず描いてみてから何がふさわしいかを考えようということさ。」
「お前の話はいつもまわりくどい!」
「・・・」



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TPPはこれからが決戦をむかえますが、
「幅広い連携を各界に働きかけ、あわせて市民と国会議員との連携をすすめることができるのは、
国会議員では今や舟山さんと篠原孝さん(長野県・衆議院議員)しか残っていない。」とわたしは思います。
春の衆議院選挙以降、他の方からもこのような声は頻繁に聞こえてきます。
舟山さんには「反TPP」運動の全国的リーダーとして、
TPPに慎重な立場をとっている国会議員や各界各層の人たちをつなぎ、運動を勝利に導く重要な役割が託されています。
 その点では捲土重来を期す山田正彦(全国比例・みどりの風・元農林大臣)さんも同じですね。

 引き続き応援しています。
雪が降ってきた。
まだまだ冬支度が終わりません。
いつ終わるのだろう。
次々とほかの仕事が出てきて・・
このまま春になってしまうかもしれない。
一番多く時間を割いているのは母の通院かな。
93歳の母は背骨を自然骨折してしまった。
91歳の父親の通院と合わせ、結構時間がとられる。
これは仕方のないことだけど。

写真は昨年の今頃の我が家の前です。
リンゴが雪をかぶっている。

さて、
選挙期間中に新聞折り込みチラシを出すことにしました。
発行元は置賜百姓交流会。
3市5町の農民有志で作る団体だ。
地元新聞に40,000戸分。
10数万円かかりますが、そこはみんなのお金を出し合うことにしました。
ここは正念場だからね。

<以下>
 

置賜に暮らすすべての皆さんに訴えます。

置賜の大地は、数千、数万年の時を刻みながら、耕すものにその流した汗に見合う豊かな実りを提供し続けてきました。私たちもまたこの豊穣の地で先人と同じように田畑を耕し、牛を飼い、果樹を育みながら生きる農民です。この地が大好きな百姓です。
やがてこの置賜からわずかな人たちを残して農民が消えようとしている。農業が無くなろうとしている。豊かな田畑は荒れ野に変貌しようとしています。それはTPP。参加国に例外なき関税の撤廃と非関税障壁の排除を求める自由貿易協定の締結によってもたらされる現実です。

農業の壊滅は国民のいのちの危機

農水省の試算によれば、この協定への参加によって海外からの大量の農作物が押し寄せ、地方を中心に農民を含む340万人が失業すると言われています。特に打撃を受けるのは米。1俵(60kg)3千円に満たない米が無関税で入ってくることで、直に消費者とつながっているわずかな有機農業(者)を残して、日本の水田農業はことごとく壊滅するとされています。平均耕作面積200ヘクタールのアメリカ、3,300ヘクタールのオーストラリアに2ヘクタールの日本。丸裸でのぞむ価格競争に太刀打ちできるわけがありません。農業の壊滅は日本に生きるすべての人たちの生存の危機、いのちの危機につながっていきます。

  お金の格差がいのちの格差に

日本の医療は国民皆保険によって守られ、株式会社の医療への参入を禁じています。お金を持っている人ももっていない人もみんな平等にという考え方から生まれた世界に誇る医療制度ですが、これも変えられようとしています。株式会社に道が開かれ、保険のきかない自由診療が拡大されるでしょう。お金の格差がいのちの格差になる。こんな未来が見え隠れしています。

地方の公共事業にも外国企業が参入

国のみならず市町村発注の公共事業、サービス事業までが外国企業にも平等に開かれていきます。「私たちの税金で作られる橋だし、地域経済に活かされるよう地元企業に請け負ってもらいたい」といってもそれは許されません。外国企業の参入のもと地元企業の仕事が大きく減少していくでしょう。雇用の低下と地域経済の疲弊がいっそう深まります。

   侵(おか)される食の安全

食の安全がおかされて行きます。日本国民の食卓の安全を水際で守ってきた日本の食品添加物基準、遺伝子組み換え表示義務、アメリカ産牛肉(BSE)の輸入規制などはすべてに緩いアメリカ基準に置き換えられ、撤廃されようとしています。

   国や地域の上に企業が君臨する!

他にもまだまだあります。ですがこのTPPの性格をもっともよく表しているのが「ISD条項」です。日本に進出した企業が日本の制度や法律によって不利益を受けたとされた場合、日本をアメリカにある「国際法廷」に訴えることができるというものです。例えば米沢の山間部に進出した外国企業によって廃棄物処理場が立てられようとしたとします。そこは地域計画上あるいは環境政策上問題があるとしても、そのことを国内法で抑えることができません。それをやったなら厖大な賠償金をとられ、制度の方を変えさせられていくでしょう。TPPでは国や地方の制度よりも進出企業の方が上に君臨するとされるのです。

アメリカに日本を差し出すのか

すでにお分かりいただいたように、TPPは単なる貿易協定の範疇を大きく越えています。まさに超大国アメリカの意向に従い、この国の政府と巨大輸出企業が連携して、国民の様々な権利を制限し社会の仕組みや形を変え、彼らに日本を差し出そうとする、前例のない協定として締結されようとしているのです。

    秘密会議が未来をつくる?

またTPPは、この国の人々の暮らしや未来に大きな影響を与えるにもかかわらず、その協議の中身は全く明らかにされていません。国会議員にすら知らされていないのです。すべてはブラックボックスの中で進められています。この国の今と未来のあり方を決めることができるのは世界の大国でもなければ巨大企業でもありません。この列島に暮らす私たちです。TPPは「主権在民」と「民主主義」に対する重大な挑戦です。

子孫のために勝たなければならない!

このようにTPPは日本国民のいのちと生存権を大きく侵害しようとしています。愛する郷土のために、子や孫たちの未来のために、TPP反対!この闘いは絶対に勝たなければなりません。「俺は大丈夫だから」という次元の話ではありません。「だから言ったじゃないか」とか「俺たちは反対したんだ」というアリバイを残せばいいという取り組みでもありません。

野良に生きる私たちから、置賜に暮らすすべての皆さんに訴えます。

今回の衆議院選挙はTPPを阻止するための重要な選挙です。大地を深く傷つけた原発同様、TPPに対しても明確に「NO」の姿勢を示す候補者を選ぶ選挙です。「いったん交渉に参加してみて、ダメならば戻ればいい。」というような言葉にごまかされてはいけません。置賜の未来、日本の未来のためにTPPに明確に反対する候補者を選びましょう。こころから訴えます。

              置賜百姓交流会

              
「欄外」

私たちは全県の有志に呼びかけ、「STOP!!TPP山形県民アクション」設立記念講演会を持ちます。(政党に関係はありません。)
12月23日13;00〜15;00
寒河江市市民文化センター
記念講演;「TPPは地域経済も暮らしも破壊する」
田代洋一氏(大妻女子大学教授)
ふるってご参加ください。

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