みそプロジェクト

みそひともじコンテスト
米沢市の伊藤ふよ様のみそひともじです。


 人情のあつき味噌煮やおかみの心 香にさそわれて ひと夜の宿を


 雪の中 けむりゆらめく小野川のひと夜の宿へ妻子つれ来し


長井市の木村たけ様のみそひともじです。


  まぼろしの小野小町にこがれつるほたる火となり遊ぶ小野川
長井市の佐藤清子様のみそひともじです。


 小野川へ馬橇(うまぞり)に母と我五歳 遠きあの日も吹雪となりし


米沢市の梅津勇三様のみそひともじです。


 朝あさの一杯の味噌汁に元気づき雪の止の道を足を曳きゆく


 かぐはしき湯気(いき)のただよふ味噌汁を朝にあぢはひ雪道あゆむ
上山市の高取とし子様のみそひともじです。


 小野川の女将(かみ)の手作るおみそ汁 心に残る旅の思い出

山形市の黒沼智様のみそひともじです。


 蛍まだ草の葉裏に臥す真昼 川のほとりを猿(ましら)駆けゆく


 病み付ける小町が面(おも)を映せしとふ鬼面川辺に蛍飛び交ふ


 親離れせずに逝きたる娘の霊か蛍火ひとつ吾にまつはる