レインボープラン推進協議会

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【5月1日更新】
「レインボープラン推進委員・市民ガイドを募集しています
(レインボープラン推進協議会)

【3月29日更新】
「子どもたちのいのちと食」寿限無講座が開催されました
(レインボープラン推進協議会)

【3月29日更新】
野菜パウダーを使ったお菓子づくり親子体験教室を開催しました!
(レインボープラン推進協議会)

【3月5日更新】
いのちをつなごう〜被災地との絆が甦らせた長井の名酒
(レインボープラン推進協議会)

【2月8日更新】
レインボー野菜パウダーを使った料理の試食会を開催しました
(レインボープラン推進協議会)

【2月4日更新】
作ってみました、食べてみました、レインボー野菜パウダー
(レインボープラン推進協議会)



レインボープラン推進協議会では、市民の皆さんに食や環境への関心を高めてもらおうと平成15年から寿限無講座を開催しています。

18回目となる今回は3月10日、交流センターふらりを会場に「子どもたちのいのちと食」というテーマで開催されました。長井市学校給食共同調理場栄養教諭の佐藤朋江さんに「子どもたちの“いのち”と“食”を考える」と題してお話ししていただき、その後に、長井市内の学校で食べられている給食の試食を行いました。

佐藤先生は「朝食が大事ということを知っているだけでなく、実行することがいい一日につながる。そして継続が子どもの未来へつながっていく」と話し、給食で提供されているご飯の食べ残しが多いことにも触れ、ご飯をしっかり食べてほしいと強調しました。

また、「豊かな時代だからこそ、もう一度「食」について考えてほしい。食べ残しが溢れる一方で、食べるものがなくいのちをつなぐことができない人々がたくさんいる。いのちを大切に思い、感謝することができる子どもたちを育んでいけたら」と調理場だより「いのち」に込めた思いを話しました。給食の試食では、レインボー野菜を使った学校給食メニューの試食が行われ、参加した子どもたちの「おいしい!おかわり!」の声が響きました。

 参加者からは、「毎日の積み重ねが大事だと改めて思った」、「個食ではなく、家族で食べることが大切だと実感した」などの感想が聞かれました。

 子どもの時に身についた食習慣は大人になってもなかなか変えられないもの。その意味でも、毎日の「食」が子どもの未来につながっているのではないでしょうか。家庭だけでなく、学校や地域ぐるみで子どもたちの「食」を育んでいきたいものです。


おいしいとの声が飛び交った給食メニューの試食


広報ながい 2013年4月1日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事


2月2日、長井に雪灯りのやさしい火がともる夕刻、福島から避難している方々と市民が手をつなぎ醸しだし、共に生産した新酒「甦る」の試飲会が開催されました。

会場には福幸ファームや避難者の皆さん、浪江町から避難し長井で閉鎖する酒蔵を引き継いで酒造りを再開した鈴木酒造さん、そして復興を支援する多くの市民が集いました。

その中の一人でプロジェクトメンバーの遠藤浩司さん(南相馬市出身)にプロジェクトを振り返ってもらいました。

「震災の翌日、原発事故を逃れ義理の父母、妻、息子の家族5人で長井に避難し、暮らすことになりました。子供の健康が一番の心配でした。被災一年目は福島のお得意様に請われ庭師として奔走し、2年目はレインボープランの命と食を未来の子供たちに届ける取組みに共感し、力になりたいと福幸プログラムに参加しました。」と遠藤さん。

栽培技術を学び、長井で育った野菜を故郷に届けたいと活動しましたが、被災地の流通は難しさが山積みでした。
ようやくいわき市のNPO団体とつながり、避難者の寄宿舎の子供たちに届けられるようになりました。

2年目はさわのはな倶楽部から種籾を分けていただき、苗づくり、草取り、刈り取りを行い、実った米は鈴木酒造さんへとバトンタッチされました。
長井の土と水、そしてさわのはなを使った初めての酒造りは、不安を覆し予想を上回る出来となりました。

遠藤さんは、「先日も南陽市で県内の被災者の集いがあり、福幸ファームの活動に共鳴し参加しようという仲間が増えました。被災はつらいこと。でも避難しなければこのつながりはできなかった。今年も続けますよ。」と話してくれました。

新酒は復興をめざす目指す方々の思いが一滴一滴に醸し出され、何とも言えないやさしいのど越しです。
思いやりや手をつなぐことで醸し出され甦ったお酒は、3月11日に福島と、長井の市民に届けられます。


福幸ファームのメンバーによる「さわのはな」の田植え

広報ながい 2013年3月1日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事


 レインボープラン推進協議会では「地元農産物を活用した名産品づくり調査研究事業」の一環として、野菜の下処理加工の調査や研究に取り組んでいます。

 生産者からの「規格外野菜や収穫最盛期の生産過剰ぎみの野菜を活かしてほしい」という要望と、事業者からの「下処理をしてもらえばもっと手軽で、使いやすくなる」という声を受けて、市外の加工場に依頼し、えだまめ(秘伝)、にんじん、かぼちゃの乾燥パウダーを試作しました。

 できあがった野菜パウダーの風味や使い勝手を市民のみなさんに試してもらおうと、専門家に依頼し、家庭や飲食店向けのレシピを開発中ですが、この度、親子で楽しめる菓子のレシピが完成し、関係者が参加しての試食会が行われました。

 試食会のお菓子レシピは、生地に野菜パウダーを混ぜ込んだ、えだまめとかぼちゃのクレープ。どちらも野菜そのものの風味と色が活かされ、やさしい味わいに仕上がりました。

 試食会の参加者からは、野菜の甘みが出ていた、香りも残っていてよかった、野菜嫌いの子どもに食べさせたいなどの声が聞かれました。

野菜パウダーは活用の幅が広く、家庭でもいろいろな料理に使えそうという意見も出されました。

 3月には、試食会のレシピをもとにした親子でのお菓子づくり体験会を予定しています。興味をお持ちの方はぜひご参加ください。
(詳細は2月15日号でお知らせします。)


実習を交えての試食会の様子


できあがった「えだまめクレープ」

広報ながい 2013年2月1日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事



 平成23年度に実施した「おいしいレインボープラン研究開発事業」では、生産者が心を込め手間ひまをかけて栽培したレインボー野菜が形を変え、個性豊かなレインボー野菜スイーツが誕生しました。

 その取り組みの中で、生産者からは「規格外の野菜や収穫最盛期の生産過剰ぎみの野菜を活かしてもらえないか」。また事業者からは、「野菜を下処理加工してもらえば一年を通して手軽に使えるんだが」という要望が出されました。

 その要望を受けて、今年度は長井の安心安全な農産物を活用した下処理加工の調査や研究に取り組んでいます。それら下処理加工品が市内で製造されるようになれば、長井の名産品づくりにつながったり、飲食店や家庭で地場農産物がもっと利用しやすくなるのではないかと期待しています。

そこで、プロジェクト会議で話し合い、専門家の助言を受けたりしながら様々な加工方法を研究していますが、その中から「野菜の乾燥パウダー」を試作してみることになりました。市外の加工場に依頼し、えだまめ(秘伝)・にんじん・かぼちゃの3種類を製造。どれも素材の色と風味が活かされたパウダーに仕上がりました。保存性に富み調理方法のバリエーションも広がりそうです。

 現在は、その野菜パウダーを使ったお菓子と料理のレシピを開発中です。
また、試食会やレシピを使っての親子でのお菓子づくり体験会も予定しています。
 生産者の思いがつまった野菜たち。作る人、食べる人の期待も加わって姿を変え生まれ変わります。どんな姿になるか、楽しみにお待ちください。



専門家を招いての第1回勉強会の様子

広報ながい 2013年1月1日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事

今年も明治大学農学部食料環境政策学科共生社会論研究室の3年生10名が、10月29日から11月4日までの日程で長井市を訪れました。

5年目となるこの現地研修は、講義だけでは学ぶことのできない現場の人と人が生み出す「空間」を体感し、レインボープランを学ぶものです。

 レインボープランの仕組みができるまでの経緯や行政と市民の協働のしくみを、関係者への聞き取りから、また農家へのインタビュー、市民への街頭アンケートなどのフィールドワークを通して学び、地域コミュニティーのあり方、市民パワーの重要性などについても調査しました。

 そして、研修の最終日には成果発表会が行われました。
学生たちから見た長井市の印象、レインボープランに対する市民の意識、そしてレインボープランの今後について、新鮮な発想での成果発表会となりました。

学生たちが注目したのは「循環」という考え方。生ごみの堆肥化を通じて、消費者と生産者がつながる循環の輪に参加していることは長井市民の幸福感につながっているだろうか、という視点に立った発表や、同じ地域に暮らす者として、職域を越えて協力しあうという姿を「貢献の循環」と捉えた発表がされました。

 また、循環と地域の支え合いを体感できるレインボープランならではの特長を活かした、アグリセラピーという具体的な提案もされました。
就職活動など様々なストレスや悩みを抱える学生を、レインボープラン市民農場や認証生産者が援農ボランティアとして受け入れるもので、学生が農業体験を通じて自分や社会を見つめ直す一方で、市のPRや定住促進へつなげるという内容でした。

「人と人とのつながり」がもたらす循環の輪は、レインボープランを核としたまちづくりの大事な要素です。限られた日程の現地研修でしたが、学生たちはそれを確かに感じたようでした。

 自分が人の役に立っている、貢献していると実感できることが、誇りや幸福感につながり、人と人が支え合う「循環型地域づくり」につながっていくのではないでしょうか。
 
【生ごみ出し見学の写真】


生ごみ出しや街頭アンケートなどに協力くださった市民の皆さん、ありがとうございました。

広報ながい 2012年12月1日号内 「虹の郷発希望行き」掲載記事