レインボープラン推進協議会

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学校給食のお米を収穫しました!
レインボープラン認証米が、ただいま収穫の真っ最中です。その中で、5軒の農家が作った“はえぬき1等米”が、市内の小・中学校の給食で子どもたちが食べる米飯へ向けられます。“はえぬき”は、山形県オリジナルの米で、噛むほどに甘みとお米らしい風味が広がり、粒がしっかりしているので冷めてもおいしいのが特徴です。
「まるごと長井給食」の日には、“つや姫”も登場します。
どちらも、レインボープランたい肥を田んぼにすきこみ、化学肥料と農薬を減らして育てた特別栽培米です。

●水稲(はえぬき) (生産者:小関 謙太郎さん・平野地区)

生産者からのメッセージ
今年もうまい米ができるように、しっかり土づくりをして、がんばりました!長井市の子どもたちに、たくさん食べて元気に育ってほしいですね。


●さといも●キャベツ(生産者:黒沢 征夫さん・伊佐沢地区)

生産者からのメッセージ

さといもは、春先に子いもから苗を育てて、畑に植えつけました。うね間の土をすき返し、株元に盛り上げる培土(土寄せ)という作業をして、いもが青くなるのを防ぎ、雑草も取り除きます。クワを使って手作業なので、なかなか骨が折れるんですよ。出荷は、10月末頃からになりそうです。やっぱり、地元産のさといもは柔らかくて粘り強くておいしいですね。郷土料理に欠かせない、いもがら(ずいき)も出荷します。


キャベツは、10月下旬から2月末まで出荷します。冬は、積もった雪を掘って収穫します。雪の下に保存することで、とても甘くてみずみずしくなるんです。
今年の夏は雨が少なく、生育に影響がでないか心配でしたが、水やりに気を使い、何とか育ってくれました。
レインボープラン堆肥を使い、丹精込めて育てたさといもとキャベツをぜひ味わってみてください。


レインボープラン認証農産物はこのマークが目印です。 お求めは、「おらんだ市場菜なポート」ほか、市内直売所、市内うめや各店などでどうぞ。

竹下 和男氏 講演会

去る6月9日、長井小学校で同校PTA第2学年「いいわ会」の主催による食育講演会が開催されました。
 講師の竹下和男先生は、2001年に当時校長を務めていた香川県の小学校で、“弁当の日”を提唱・実践し、現在はその取り組みを全国に広める活動をしています。
“弁当の日”は、子どもが自分で弁当を作って学校に持ってくる取り組みです。親は一切手伝わず、献立・買出し・調理・弁当詰め・片付けまで、全て子どもがする。そして、「親も先生も、出来具合を批判も評価もしない」という約束があります。
先生は“弁当の日”を「実践してきた理由は簡単、親は子どもより先に死ぬから。親は自分が生きているうちにわが子の“生きる力”を養っておかなくてはならない。」と話しました。命のもとである食を大切にできる人間に育てるのは、親のつとめであること、幼い子が料理を手伝いたがるのは一人前になろうという本能であり、自立心を養うには台所に立たせること、弁当作りで経験する喜びや失敗をとおして子どもが本来持っている生きる力と自己肯定感が育つこと。豊富な体験談や事例、データを交えた講話に参加者は驚き、笑い、涙しながら熱心に聴き入り、「子育てを楽しんでほしい」という締め括りの言葉に大きくうなずいていました。
参加者から寄せられた感想の一部を紹介します。●弁当の日?とんでもない!というのが私の思いでした。たくさんする事があるのに何のために?お話しを聞いて180度考えが変わりました。帰ったらお父さんにも話をして、子どもを台所に誘おうかと思います。●仕事、家事をこなすのに精一杯で、学歴重視の社会で子育てをしてきてしまいました。食べる大切さは伝えたつもりですが、作る楽しさもしっかり伝えていきたいです。●自分で生きるためのチャンスを!と思い、ぜひ手伝わせたいと思いました。 
長井市にも食育の輪が静かに広がりつつあるようです。



・ズッキーニ・すいか:(生産者:後藤勝味さん・ふさ子さん)
生産者からのメッセージ


ズッキーニは、7月〜8月末頃が旬です。アブラムシ対策に効果のある、牛乳を吹きかけるなど、天然由来のもので防除をしながら、農薬を使わずに育てています。


すいかは、8月上旬頃まで出荷する予定です。今年から鳥獣対策の電気柵を設置しましたが、それでもカラスは乗り越えて入ってしまうので、動物対策には、いちばん気を使いますね。(動物もおいしいスイカがわかるのですね!)
畑にミツバチを放して、自然に受粉させています。なるべく自然の力をいかしているので、本来の旬の時期においしく食べていただけると思っています。


・丸なす:(生産者:尾形 愛子さん)
生産者からのメッセージ


置賜の夏の食卓に欠かせない、丸なすの漬物。その漬物用に、小ぶりなうちにもいで出荷します。なすは、少しの風にあたっただけでもキズがついてしまうほど繊細なので、気を使います。

3月下旬に種をまいて苗を仕立てるところから始め、5月中旬に苗を定植します。収穫は7月からはじまり、10月末ころまで出荷しています。
出荷開始が遅いぶん、秋まで店頭に並べられるので、重宝されています。皮が柔らかくて、おいしいですよ。レインボー堆肥を使い、種から大切に育てられた丸ナスをぜひ味わってみてください。



レインボープラン認証農産物はこのマークが目印です。 お求めは、「おらんだ市場菜なポート」ほか、市内直売所、 市内うめや各店などでどうぞ。


アスパラガス(生産者:山平吉次さん)

生産者からのメッセージ



一度植えると、10年くらいの間は収穫が期待できる野菜ですが、植えてから収穫できるようになるまで、3年以上育て、4年目からやっと、出荷できるようになります。たくさんの栄養を必要とするので、レインボーたい肥と、アスパラ専用肥料を与えることで、おいしくて立派に育ちます。

水はけのよい畑を好む作物で、水が多すぎると根腐れをおこすため、露地栽培では大雨に注意が必要です。春から収穫をしますが、その芽をすべて採りつくしてしまうと、次の株が残らなくなるため、5月中は収穫を休み、成長させる時期に入ります。そして今の時期、夏から秋にかけて出荷を再開しています。

山平さんおすすめの食べ方(アスパラのしょうゆ漬け)
1. アスパラは皮のかたい部分をピーラー等でむいて
下処理をし、切らずに軽く湯通しをする。
(鮮やかに色が変化する瞬間に、お湯から取り出す)
※時間差で太いものから細い順に湯通しするとムラがでません。シャキっと、歯ごたえが残るくらいにするのが、おいしさのポイント。
2.ダシしょうゆ・めんつゆなど、お好みの味加減で、一晩漬け込めばできあがり。あっさりといて、シャキシャキの歯ごたえがたまらず、いくらでも食べられますよ。お茶請けにも最高です!お試しください。



ミニトマト (生産者:レインボープラン市民農場)

生産者からのメッセージ



ハウス栽培、4月10日に定植したものです。
定植後は、寒さで枯れないために、さらにトンネルをかけて苗を守ります。本枝と支柱の枝、2本だけを生かして、必要のない部分は、芽かきをしながら大きくします。
まっすぐ上に伸びるように吊り上げをして、となり合う苗の枝が、からみ合わないように毎日チェックをし、同じ方向を向くように気遣います。
実が付く頃には、人の背丈ほどに成長し、6月上旬から収穫ができるようになりますが、はじめは3日おき、少し暑くなると2日おきに収穫します。
完熟で収穫し出荷するのが、おいしさの秘訣。

長年の経験で、完熟の実を判断しながらひとつひとつ丁寧に摘み取ります。
いろいろな人から「農場さんのトマトはおいしいね!」と言ってもらえるとうれしい。大きくなれ、おいしくな〜れと、気持ちを込めながら作業をすることが、おいしいトマトを育てるのかもしれませんね。

★トマトには、リコピンといわれる栄養素が含まれており、健康を害する根本的な原因とも言える活性酸素を除去するといわれています。
最近では、脂肪燃焼効果もあることが知られて、脂肪が蓄積されにくい体をつくるということで、ダイエットにも期待が寄せられています。

夏に向かって、さらに暑くなるこれからの時期、新鮮でおいしい地元の旬野菜を食べて、夏バテなどに負けずに過ごしたいものですね。お求めは、「おらんだ市場菜なポート」ほか、
市内直売所、市内うめや各店などでどうぞ。


きゅうり (生産者:竹田 義一さん)
生産者からのメッセージ

この時期のきゅうりの特徴は、皮がやわらかくて、甘みがあります。
おいしさの秘訣は、普通の栽培よりも化学肥料の使用を3分の1におさえて、有機質肥料をふんだんに使って栽培していることです。
水やりの技術とノウハウを駆使しながら、手間ひまかけることで、皮がやわらかくて、甘みのあるきゅうりに育ちます。
お漬物はもちろん、そのままみそをつけて食べると最高ですね。おいしい地元のきゅうりをぜひ食べてみてください。

***きゅうりは、 体内の不要な塩分を排出する作用のあるカリウムを多く含む野菜です。 また、利尿作用があり、全身のむくみや 熱を取ってくれます。


に ら (生産者 :後藤 一郎さん・ふぢゑさん )
生産者からのメッセージ

春(5月〜7月上旬)、秋(9月〜10月上旬)の2期に分けて出荷しています。
にらはシーズン中に、ひとつの株から2回〜3回、収穫することができ、一度植えると、2年位はそのまま収穫できます。
育てるうえで大変なのは、土けずりを使ってこまめに雑草をとること。
栄養満点のにらを食べて元気に過ごしてほしいですね。
おすすめの食べ方は、にら玉やみそ汁もいいですが、塩コショウでササっと炒めるのが、かんたんでおいしいですよ。

***にらは、βカロテン、ビタミンB群、C、Eなどの栄養がバランスよく豊富に含まれていて、滋養強壮・疲労回復・免疫力を高める効果が期待できます。


これからの時期は、ますます農産物の出荷が盛んになってきます。
新鮮なおいしい地元の旬野菜をたくさん食べて、健康ライフを送りましょう。
お求めは、おらんだ市場菜なポートほか市内直売所、市内うめや各店などでどうぞ。


レインボープラン認証農産物はこのマークが目印です。







「台所と田畑、食べる人と作る人の思いをつなぐレインボープランに」
     レインボープラン推進協議会会長  若 林  和 彦

   
虹の郷発 希望行き 第157号・市報ながい5月1日号                

 日頃、長井市のみなさんにはレインボープランへのご理解とご協力をいただき、心から感謝申しあげます。
ごあいさつが遅れましたが、私は、平成26年7月よりレインボープラン推進協議会の会長を務めさせていただいています。西根の草岡地区で農業を営んでいます。
レインボープランの地域循環の考え方に共感して、事業の開始当初から長年にわたり、安心安全なレインボープラン農産物の生産にたずさわってきました。

 私がおもに栽培している作物は米・大豆・そば・なたねなどです。学校給食で長井の子どもたちが食べている、レインボープラン認証はえぬき一等米も生産しています。
また、仲間といっしょに、納豆・みそ・とうふ・なたね油などの加工食品の製造と販売を、地元の事業者にお願いして取り組んでいます。

 生産者としては、食べていただくみなさんに、「おいしい」、「また食べたい」と言ってもらうことがいちばんの喜びです。
そのような声が聞きたい、安心安全な農産物を届けたい、という思いから、できるだけ農薬を減らし、作物それぞれに合わせた肥料の適正な配合を心がけ、また、ていねいに生ごみを分別してくださっているみなさんの気持ちを大切にしながら、栽培を続けています。

 市民のみなさんとともに取り組んできたレインボープランを通し、まちの生ごみが土を豊かにする資源として田畑に戻されるようになり、地域循環型農業のひとつの流れができたと思っています。
台所と田畑を循環するなかにある、いのちと食のつながりの大切さや、市民同士が思いやり支え合ってつくる資源循環の輪を、この先を担う世代へ伝えたい。
そのために、作る人と食べる人を結ぶ橋となり、様々な立場の市民のみなさんと楽しく夢を持って食と農に関わることができるまちをめざしたいと考えています。