レインボープラン推進協議会

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レインボープランのめじるし★


新登場★イメージキャラクター★七色のイケメン レインボー王子

※レインボー食材を使ってくれているお店や商品、応援してくれる団体・事業所などに掲示しています。
レインボー王子のPOPを掲示してくださる店舗、事業所、イベントなどを随時募集しています。お気軽にお問い合わせください。
(イメージキャラクターはレインボープラン認証農産物であることを証するためのものではありません。)


※実物は直径25ミリです。(丸型シール)
このシールがはってある野菜は、レインボープラン認証野菜です。
レインボープランたい肥で土づくりをした畑で、できるだけ農薬や化学肥料を使わない、
環境にやさしい作り方で栽培した野菜です。
レインボープランたい肥は、家庭から出た生ごみなどの資源をリサイクルして作られています。
レインボープラン認証野菜は、菜なポート、うめやインショップなどで販売しています。
冬期は種類・量とも少ないのですが、見かけたらぜひご利用ください。



小学生の人は、おうちの人といっしょによんでください。

学校の給食で週に3回(水・木・金)出るご飯は、特別なお米だということを知っていますか?
「レインボープラン認証はえぬき一等米」というお米です。どのように特別かというと、市内の米農家の人たちが、「レインボープランたい肥」を田んぼにすきこみ、化学肥料と農薬をふつうの作り方とくらべて半分以下に減らして作っています。
レインボープランたい肥というのは、中央地区の家庭から集めた生ごみや、農家から集めたもみがら、牛ふんをまぜて作ったもので、田畑の土をじょうぶにする働きがあります。
今年も、西根や平野のレインボープランの田んぼでお米がたくさんとれました。このレインボー米が、みなさんの給食へ届けられます。
長井でとれたお米が主食のこんだてには、長井でとれた野菜などの食材が合いますし、昔から食べられてきた伝統料理もよく合います。給食にも、ご飯がおいしく食べられるよう、長井市でとれた食材や季節のメニューがいろいろとり入れられています。
ところが、学校給食共同調理場の話では、みなさんのご飯を食べ残す量が多いので、とても心配しているそうです。
給食のこんだては、体のエネルギーになる黄色の仲間(ご飯、いも類、油など)、体を作る赤の仲間(肉、魚、卵、豆類)、体の調子を整える緑の仲間(野菜やくだもの)をバランスよく使い、元気に勉強したり遊んだりするのに必要な量を計算して、作られています。ご飯も、みなさんの健康のためにぜひ食べてほしい量が出されているのです。
また、農家の人たちも、みなさんがじょうぶに育つようにと思っていっしょうけんめい作ったお米を、なるべく残さず食べてほしいと願っています。
まもなく新米の季節です。元気な土で育った白いご飯を、おかずといっしょにしっかり食べてくださいね。



給食用のお米を収穫中!


その3:栃木県高根沢町

域内の有機資源からたい肥を作り循環型地域づくりをおこなっている事例に学ぼうと、レインボープラン推進協議会は今年3月に栃木県への視察研修を実施しました。今回は高根沢(たかねざわ)町の事例を紹介します。
「高根沢町土づくりセンター」は、畜産農家の環境対策と生ごみ減量、環境保全型農業による循環型地域づくりを目的として、平成12年度に稼働を開始しました。レインボープランコンポストセンターと同じメーカーが施工し、レインボープランのすぐ後に稼働を始めた施設ということもあり、高い関心を持って視察しました。
 たい肥の原材料は牛ふん尿が主で、年間投入量は約2,600トンとレインボープランの5倍以上。生ごみ、籾殻も約500トンずつ投入されています。生ごみは、町内の一般家庭と事業者から収集されます。家庭からの収集は生分解性プラスチック製の収集袋(有料)を使用しており、長井市のコンテナ方式に比べ、パッカー車で運搬でき生ごみ投入の労力を軽減できる、生ごみ投入口の劣化を防ぐなどの利点がありそうでした。
 たい肥は、レインボープランの4倍にあたる年間約1,600トンが生産されています。町内には他に同等の有機質たい肥の供給者がなく、生産されたたい肥はすべて町内で売れているとのこと。農家がたい肥をより利用しやすくなるフレコンバッグでの出荷や運搬・散布サービス(有償)も実施しています。
 土づくりセンターの管理運営はJAに委託されており、たい肥の原料収集から製造、運搬散布、農産物の栽培、流通販売まで組織的に取り組まれています。町では、たい肥を使って栽培した農産物に対する認証制度を設けており、町営施設「びれっじセンター」で土壌分析や栽培指導を行うなど、環境保全型農業の取り組みを支援する体制も備えています。しかし、販売面でのメリットがないため認証の取得実績はほとんどないという話でした。 
 順調に運用されていながらも、大規模施設だけにコスト削減は必至であるとのこと。また確実にやってくる老朽化と更新という課題に対して、町では中長期の修繕計画をたて、定期的な確認検査とともに第三者評価を取り入れ臨んでいるとのことでした。
 同じメーカーの施設設備のもと長井市とは違ったシステムですすめられている高根沢町の事業。レインボープランのコンポストセンターやシステムが抱える課題に照らし、考えさせられる点が多い事例でした。



フレコンバッグに詰めて出荷されるたい肥

~本年度第1回目のバイキング給食から~

バイキング給食は毎年、小学校6年生と中学校3年生が体験する特別給食です。
バイキング給食は単に特別メニューをいただく行事ではありません。「自分の体と相談して食べよう。センス良く芸術的に盛りつけよう。作った人の気持ちを感じながら、次に待っている人にも気配りして取り分けよう。『いただきます、ごちそうさまの意味もかみしめて』」ということを、理解し実践できる人を目指します。
7月に長井小学校で実施されたバイキング給食では、初めての試みとして、学校給食の食材を生産する市内農家のうち2名と、地元野菜を給食に供給するために生産者と調理場をつなぐ「食と農の総合センター」(市農林課)の職員1名が、子どもたちと食事をともにしました。
この日の献立は、「Sさんのニンニクを使ったガーリックバターバゲット」、「Tさんのトマトのカプレーゼ」、「Oさんのアスパラ焼きびたし」など。生産者の自慢の食材が栄養士さん、調理師さんの魔法で、すてきな料理に変身しました。
色とりどりの料理を前に子どもたちは「こんなごちそう食べたことがない。同じ野菜でもいろんなつくりかたがあるんだね。おしゃれで贅沢だね」と、目をキラキラさせます。「食べたことのない野菜がたくさん」、「ミネストローネスープに入っているのは、ナスだと思っていた(実はズッキーニ=かぼちゃの仲間の夏野菜)」などと驚きの声も。
参加した農家のひとりGさんの畑からは、にんじん、たまねぎ、ズッキーニがスープに届けられました。Gさんは、「畑にはレインボー堆肥などの堆肥をたっぷり入れている。それが野菜の甘みのもと。甘いのでどうしても虫がつきやすい。でも虫は手でつぶし、農薬は使わないのよ。形より味をわかってくれる消費者がいるから。みんなのお母さん方もせっせと生ごみを分別してくれるので、私たちがレインボー堆肥を使えて循環が回っているのよ」と、子どもたちに話しかけます。
この日は残食がほとんどなく、子どもたちの、材料を一つひとつ確かめながら味わう姿、また副食だけではなく、バランスを考えて白いごはんもしっかり食べる様子がとても印象的でした。



長井の野菜と愛情がたっぷりのバイキングメニュー

7月9日から10日にかけての記録的な大雨で、館町圃場が推定で約10時間全面積冠水した。10日後にはミニトマト6棟の内3棟が壊滅的な被害を蒙った。被害額は算定中だが売り上げ減少額だけでも150万円前後になる見込みだ。そのほか、肥料代、資材費、苗購入費、育成諸費が加われば相当なマイナスを覚悟しなければならなくなった。
雨除けハウスの夏秋キュウリは何とか収穫期に入ったが、根への障害が残り今後の影響が心配される。

雨除けハウスの夏秋キュウリは何とか収穫期に入ったが、根への障害が残り今後の影響が心配される。

さらに、追い討ちをかけるように「福幸ファーム」のピーマンが収穫直前にウイルスによる病変が現れあっという間に蔓延し、収穫の見込みがなくなった。
被害圃場は、今年初めて作付けした圃場には、病菌が既にが潜んでいたのかも知れないが安全野菜を収穫して消費者に届けたいことから、農薬を極力使わない方針が裏目に出たということなのだろうか。

早め早めの観察で病変を見つけることが肝心だったが、長雨による木の衰弱で一気に被害が蔓延した形だが、労働力不足で見回りが追いつかなかったことも反省点として挙げられる。
今回は高い月謝を払うことになろうが、この経験を無駄にすることなくがんばりたい。
今後は後作として何を植えるのか、限られた栽培期間などを考慮して品目選定を進めることになる。
洪水は、秋にも来ると予想しなくてはならず、大型排水ポンプの活用と、用排水路の管理徹底を関係者に強く要請しておくつもりである。



その2:栃木県芳賀町

域内の有機資源からたい肥を作り循環型地域づくりをおこなっている事例に学ぼうと、レインボープラン推進協議会では平成26年3月に、栃木県の茂木(もてぎ)町、芳賀(はが)町、高根沢(たかねざわ)町を視察しました。今回は芳賀町の事例をレポートします。
 芳賀町では、農事組合法人を前身とする「有限会社ドンカメ」が、平成17年に完成した「ドンカメ堆肥センター」でたい肥化に取り組んでいます。資源循環による地域づくりを目指して事業を立ち上げ、レインボープランを含む全国の先行事例を視察してきた社長の小久保さんは、施設を建設するにあたり「たい肥を作るのは機械ではなく微生物。微生物が働きやすい環境さえ整えれば、大がかりな装置は不要」と考えたそうです。
 その考えを反映して、この施設の特徴はシンプルで低コストという点です。敷地面積は約5千平方メートルとレインボープランコンポストセンターの約半分で、70メートルもの長さを持つ発酵槽はシンプルな構造ながら、レインボープランの2.5倍にあたる年間約6千トンもの処理能力を有します。総工費用はわずか1億5千万円で、部品交換やメンテナンスも安価にできているとのことでした。
 たい肥の主原料である畜ふんは町内近隣から搬入されます。また生ごみは、町内に立地している食品製造会社、企業の社員食堂、商店街などから出る事業系生ごみを中心に、一部の家庭系生ごみも回収しています。集められた原料は、経験的に得たノウハウにもとづく配合で投入され、土着微生物(微生物資材は不使用)の力を存分に活かした発酵工程により年間約1,500トンの良質のたい肥が生産されています。
 完成したたい肥は、そのまま販売するほか、ペレットとよばれる固形状に加工して販売しています。ペレットは運搬と散布の労力が軽減できるため農家に好評だそうです。ちなみにたい肥を利用する農家には、町から補助が出ます。
 民間の取り組みだからこその創意工夫性、品質やコストの管理にかける営業努力はまさに目から鱗。大いに参考にしたい事例でした。


シンプルながら独自の工夫が施された発酵槽