レインボープラン推進協議会

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8月24日、平成18年度の定期総会が開かれた。
会場の市保健センターには約40名が出席、17年度の事業報告と決算、
及び18年度の事業計画案と予算案が審議されそれぞれ承認・決定された。
また、任期満了にともなう役員改選が行われた。

会長挨拶で菅野芳秀会長は
「レインボープランは生ゴミを活用した地域作り。
土と農と市民の暮らしを『いのち』でつなぐ事業。
課題は多いが、確信を持って取り組んでいこう」と挨拶。


総括報告の菅野会長

来賓で出席された目黒栄樹・長井市長は、
「長井からの発信が数々の受賞を得ていることにお祝いを申し上げる。
学校給食については、安定供給をはかるため現場と調整を取って生産体制を
確立して欲しい。生ごみ堆肥化プラントは、脱臭装置、篩いローダーなどの
老朽化が進み暫時補修で対応しているが、長持ちさせながら次の展望を
開いてもらいたい。」と祝辞を述べられた。

1.平成17年度の事業報告について、

菅野会長が総括の後、各部会長がそれぞれ所管の事業を報告した。
菅野会長は、H17年1月新体制発足後の取り組みについて、
課題を明確にして取り組んだこと、中でもレインボープランに参加する
生産農家の拡大、NPO[虹の駅]の支援と協働、域外出荷についての
ルール変更、「レインボーラーメン」を生み出した飲食組合との連携などに
ついて説明、課題も残されているが、これを成長過程としてとらえ
「食の架け橋賞」受賞の栄誉を活かしながら、市民と行政との
「協働の関係」を更に育みながらまちづくりに取り組むことの重要性を訴えた。

2.平成17年度決算について

収入済額 449,224円
(繰越金367,5458円が主な財源、市からの委託料は0円、)
支出済額 399,686円
(総務費32,614円、事業費367,072円)

なお、財務調整積立金会計、ガイド事業特別会計も報告された。
以上、会計監査結果報告のあと、事業報告と決算が原案通り承認された。

3.18年度事業計画案と予算案について

1.事業計画

 18年度事業は、総会開催が「食の架け橋賞受賞・祝賀会」開催など
日程調整の影響を受け、既に4ヶ月を経過しようとしていることから、
基本的に17年度事業を継承する。その上で、積み残した事業の早急な解決に
取り組むとし、生産者が取り組みやすい環境を作りながら、
多くの市民の英知を結集して、レインボープランを文字通り市民の事業に
育てていくため、以下の事業を柱に取り組むことが提案された。

(1)認証事業の簡素化を進める。
(2)栽培基準の明確化を行う。
(3)「食」への啓発活動をすすめる。
(4)直売所やスーパーのレインボープランコーナーの推奨、
「NPO・虹の駅」の自立支援を行う。
(5)レインボープラン作物の学校給食、保育園、幼稚園給食への活用支援を勧める。
(6)堆肥の有効利用のPR活動をすすめる。
(7)「NPO・市民農場」との連携を行う。
(8)第二レインボープラン作物、いわゆる「青ラベル」農産物の域外出荷を
支持し、農業団体とともに協力していく。
(9)レインボープランが作り出した国際的関係を含む様々なつながりを
大切にし、同じ課題に取り組む地域との友情を育んで行く。
 
2.予算案

 事業費の総額を500千円とし、財源を財務調整積立金からの
繰入金420千円を主な財源として運営しなければならなくなった
厳しい予算であることが提案された。

質疑応答では、会員から「厳しい事業費で啓発事業『寿限無講座』にも
支障が出ている、行政から少し配慮願えないか」と市長に対し要望が
出されたのに対し、市長は「協議会にだけ(お金を)出していないのでは
ない。類似の団体にはすべて自主的運営をお願いし予算は出していない。
しかし、レインボープランには職員の人件費、コンポストセンターの
維持費などで年間5千万円を超える予算を支出している。
これからは、関係NPOの収益を活用するなどの努力をしてまかなって欲しい」
との回答がなされた。


挨拶する目黒長井市長

以上の質疑を経て原案通り承認された。

4.役員改選について

 菅野芳秀会長(学識経験者)と遠藤イチ子副会長(中央地区女性の会)の
両氏が退任、新たに、江口忠博(学識経験者)さんが会長に、
また、遠藤副会長の後任に齋藤真知子(消費生活者の会)さんが満場一致で
選任された。副会長の若林和彦(生産者)は留任となった。

新会長となった江口さんは「レインボープランは単に財産と言うより、
長井市の大きな社会資本である。これをいかに市民の賛同を得ながら
活用していくのか行政とともに考える必要がある。」と抱負を述べた。


江口新会長


2006.09.05:rainbowコメント(0):[メモ/]

 8月21日から2泊3日の日程で、日本カトリック総長管区長会
生涯養成委員会の一行11名が長井市を訪れレインボープランの
まちづくりについて体験学習を行いました。
テーマは「市民が変わる、まちが変わる〜循環のまちを5感で学ぶ体験塾〜」
今年で3回目の事業。

 学習は、生ごみからコンポストが出来上がるまでを追いかけたあと、
「NPOレインボープラン市民農場」で市民ボランティアとともに
ミニトマトの収穫作業など、生産者と消費者がともにつくる
食の安全安心を体験、また、「NPOレインボープラン市民市場・虹の駅」では
安全な野菜の売買を通して、生産者と消費者が交流している様子を視察しました。
更に、レインボープラン推進協議会・菅野芳秀会長の講話と協議会役員などによる
質疑応答など中身の濃い交流が行われました。

 最終日は「不伐の森」を散策しながらの森林浴、長井市の自然の魅力も
堪能されました。一行は、充実の3日間を過ごされ「フラワー長井線」で
帰途につかれました。

最後に参加者から次のような感想が寄せられました。

◆意見交換に時間をたっぷり取り、関係者それぞれが話をしてくださったことが
とても良かった。

◆タクシーの運転手さん、農場のボランティアさんをはじめ、
係わってくださったすべての方々の、人の心を大切にしてくださる
温かい対応が身に沁みた。期待以上に内容の濃い学習会となり感謝している。

◆理念と体験の融合で満足。役員が命を賭けていること、
まちを挙げて取り組んでいることに感動した。
生ごみの堆肥化事業はぜひ続けて欲しい。

◆ここの農産物は安全であることに加え安心ができるので魅力的だ。
このような野菜を求めている人たちが多いのだから、
もっと情報を発信して積極的に販売されてはどうか、
わたしたちの中には保育園や学校、病院経営に係わっている者もいるので
橋渡しはできる。

◆多忙の中、受け入れの準備からサポートまでしていただいた関係者に
心から感謝したい。私たちも(これに応えるため)土の大切さ、
命の尊さを、とも取り組む大切さなど長井からのメッセージを広める
役割を果したい。特に、これまで3回の体験学習を通して40名前後の
仲間がいるので、来年はこのネットワークを活かして、長井の皆さんに
何ができるのか、農産物の産直も視野にいれて提案できるような
学習会にできることを期待したい。
なんといっても、インボープランに取り組んでいる個性豊かな関係者に
たまらない魅力を感じます。



市民農場で竹田理事長から説明を受ける一行


来年5月末に収穫するイチゴの育苗準備作業を体験


ミニトマトの収穫体験、ひと粒ひと粒に命が宿っていることを実感


消費生活者の会が作成した啓発用・紙芝居「レインボーちゃんの冒険」
に高い関心を寄せられ、複製のリクエストが寄せられました。


「不抜の森」で森林浴、リフレッシュされた一行





2006.09.01:rainbowコメント(0):[メモ/]
8月上旬、トントンミー(沖縄に生息するミナミトビハゼ、トカゲハゼとも)
を擬人化し・主人公にして環境番組を制作している
東京の「(株)アムーズ」がレインボープランの取材に訪れました。
一行は、NPO市民農場やNPO虹の駅など関連箇所の映像を収集し
番組つくりに備えるとのこと。

放映のキー局は未定だが良い番組を作りたいと暑さの中を精力的に
カメラを回していきました。


市民農場でミニトマトの収穫模様を取材


また、相前後して読売新聞米沢支局もレインボープランの取材を続けており、
近くまとめた記事として掲載する予定とのことです。

2006.08.27:rainbowコメント(0):[メモ/]

長井小学校は県内でも有数のマンモス校。
ここで、4年生の児童157名とその保護者など約330名が参加し、
管理栄養士(市学校給食共同調理場の齋藤朋江さん)、
生産者(NPO法人レインボープラン市民農場」理事長の竹田義一さん)
小児科医(公立置賜総合病院小児科医師の仁科正裕さん)の講話と、
レインボー認証野菜などを使った夏野菜カレーの給食をみんなで食べる
食育事業が行われました。

会場の同校体育館には、「日本のお米・世界のお米」
「食料自給率 」「朝ごはんをしっかり食べよう」などの食育パネルと
フードサンプルが展示、会場の外には乳牛1頭が“出張”!し
児童と交流がはかられました。

食材としてレインボーの認証ジャガイモを供給した竹田さんは、
「皆さんの体は60パーセントが外国製になっている」と食料自給率の
話からはじめ、生ごみが健康な土をつくり、健康な土が健康な野菜を
育てることや地産池消の大切なことなどレインボープランの意義を
わかりやすく話し、保護者や関係者から理解を深めていただきました。

なお、この事業は長井青年会議所の本年度主要事業のひとつとして、
「食」という事業を通し、生きる力を育む糧にしたいと
実施学年PTA役員、学校と「協同」して事業を行い参加するすべての人が
「食育」について学び合えるようにしたいと企画したもの。

※長井青年会議所の本件掲載のホームページアドレスは
http://lavo.jp/nagaijc/lavo?p=log&lid=47632 です。
                 


竹田理事長の講話


カレーライスに「美味しい」を連発する子供たち


2006.07.26:rainbowコメント(0):[メモ/]

7月7日、JAICの「青年招へい事業」の一環として、
フィリピンの農業関係若手指導者27名が
レインボープランの視察に見えました。

事業の受け入れ主体は、青年海外協力隊の体験を活かして
日本(山形)と海外との架け橋役をめざし
活動を続けている「NPO法人山形県青年海外協力協会」。

一行は、市民ガイドの案内で、「虹の駅」でレインボープランの
概要説明を受けたあと、コンポストセンターを視察
生ごみが堆肥になり安全な野菜になる「地域循環」に関心を寄せていました。

一行のお一人、アナ マリー ナイガ メドラノさんは、
「フィリピンでも虹の両端が見えたら、それは希望のしるしだと
教えられている。長井市民が実践しているレインボープランも
私たちに幸せと知識を与えて下さった。
同時に、よりよい明日に向かって、皆さんとフィリピンを
結ぶことになるでしょう。」とコメントを寄せてくれました。






 

2006.07.25:rainbowコメント(0):[メモ/]

7月8・9日の2日間、「虹の駅」の移転お披露目セールを行いました。
移転先は、国道287号・長井市民文化会館の斜め向かいで
長井市内でもっとも交通量の多い道路沿い。

これまでとは異なり、店頭に駐車スペースも確保され、
農産物の納入や消費者の買い物にも便利になり
当日は大勢の買い物客で賑わいました。

広い店内には、
「虹の駅は長井市民の地産池消の拠点を目指します!」
「旬の野菜・安全野菜」「朝取り野菜大特価」などのビラを下げ、
市民みんなの市場であることをアピールしました。