レインボープラン推進協議会

レインボープラン推進協議会
ログイン

前回は、生ごみに台所用洗剤の泡が多少混ざっていても、たい肥化の過程で
分解される自然の力を紹介しました。たい肥は土に入ってからもさらに分解さ
れるほか、雨や雪で成分が流亡するため、洗剤が作物を介して口に入るといっ
た心配は無用のようです。しかし、できるだけ環境にやさしい洗剤を選んで適
切な量を使うように心掛けたいものです。

「洗剤の泡がついた生ごみは大丈夫?」という皆さんの心配は、「安全安心な
ものを家族に食べさせたい」「食べ物を育む土の健康を守らなくては」という気
持ちがあるからだと思います。昨年3月に県外の研究者がコンポストセンター
に搬入された分別生ごみの内容調査を実施したので、私も見にいったのですが、
異物混入率はわずか1%という結果でした。研究者は「これほど高い分別精度は、
生ごみがたい肥となって農地に入ることを市民の皆さんが認識している証。洗
剤などの混入も気にかける意識の高さには驚く」と話していました。令和3年も
高い意識を持ってみんなで生ごみ分別をがんばりましょう!   (続く)

前回は、台所用洗剤に生分解性の高い界面活性剤が使用されていることを紹
介しました。1960年代に洗剤による河川の汚れが問題となって以降、生分解性
に優れるものが積極的に開発され使用されるようになったそうです。

さて、レインボープランでは、1日に約2,500世帯の生ごみを収集しています
が、仮に1世帯当りスプーン1杯程度の洗剤原液(≒界面活性剤2g)が混ざって
いて、計5kgの界面活性剤が混入したとします。たい肥中の界面活性剤の分解を
研究した資料は見当たらないので、東京大学大学院農学生命科学研究科の荒木
徹也准教授が、土壌での生分解の評価などをもとに試算したところ、仮に5kgの
界面活性剤が混入しても、約90日を経てコンポストになる頃には数mgに減少
するという結果でした。たい肥化の過程は微生物が働きやすい高温多湿の環境
なので、分解はより進むと考えられます。以前紹介したように、界面活性剤が農
業資材にも広く使用されている点を考えても、洗剤の泡が生ごみに少々混ざっ
たところで、農地や作物に影響を与える心配はなさそうです。    (続く)

10月18日に開催された「もとまち青空フェスティバル2020」に出展しまし
た。内容はレインボー野菜の直売と、野菜スタンプでカードを作る子ども向け
ワークショップです。レインボープランコンポストの見本を添えたPRチラ
シも配布しました。
ワークショップは、小松菜やタマネギの根元など料理に使わない部分の切
り口や、キズがあって販売できないじゃがいもに彫り付けた版を、インクで着
色してカードに押します。思ってもみないおもしろい形が現われ、子ども達
から歓声があがりました。思いおもいの色を塗っては夢中で押す子ども達の
姿に、保護者からも、「野菜にこういう楽しみ方があるとは。家でもやってみた
い」「子どもが野菜に興味を持つ機会が増えそう」と好評でした。
レインボー野菜も多くの方にお買い求めいただき、完売!おだやかな秋の
1日、皆さんにゆっくりとレインボープランに親しんでいただけました。

台所用洗剤の泡がかかった生ごみを堆肥化した場合、主成分の界面活性剤
成分は堆肥の中に「濃縮」するのでしょうか?

洗剤メーカーにメールで質問したところ「すすぎ後の排水口のネットの泡
に残っている洗剤成分は微量なうえ、主成分である界面活性剤は生分解性が
よいものを使用しておりますので、畑や作物に影響することはないと考えて
おります。」という回答でした。“生分解”は微生物による分解のことです。
別のメーカーの回答も「主成分である界面活性剤は、河川だけでなく、コン
ポスターや土の中でも生分解されていきます。(中略)食器を洗った時の界面
活性剤の量は少なく、また水に溶けた状態で存在しますので、界面活性剤の分
解は生ごみよりも早いと推定されます。界面活性剤は、炭素・水素・酸素などが
構成要素のため、完全に分解されると、最終的に二酸化炭素や水になります。」
でした。つまり濃縮どころか消えるんだ。お義母さんにも教えちゃお!(続く)

前回は台所用洗剤が、日常的な使用の中で誤って口に入るような場合も含
め、体に影響がないよう作られていることを知りました。界面活性剤など化学
物質の安全性に関して、なるほど、と思う説明を見つけたので紹介しますね。

「化学物質の安全とは、ヒトや動植物に悪い影響を及ぼす可能性が十分に低
いことです。天然でも、合成されたものでも、危険の度合い(リスク)は、その有
害性(毒性)の程度と、その物質を身体に取り込む量によって決まります。つま
り、『100%安全である』というものはなく、量によってはすべてのものが、私た
ちの身体に害を与える可能性があります。例えば、食塩や砂糖、お酒なども、量
が多すぎれば身体に悪い影響がでます。つまり、『100%安全なもの=リスク
ゼロ』があるのではなく、それぞれのものに『安全に使用できる量』があるので
す。」(独立行政法人製品評価技術基盤機構 化学物質管理センター「身の回りの製品に含まれる化学物質シリーズ・家庭用洗剤」,2019年,44ページより)
うちの旦那にも教えちゃお!(続く) 

前回は「界面活性剤」が洗剤をはじめ広く利用され便利な生活を支えている
ことを紹介しましたが、読者から「洗剤のついた生ごみを堆肥にすると、有害
な成分が濃縮しませんか?」との質問がありました。チェックポイントは「有
害な成分」と「濃縮」ですね。まず安全性について調べてみます。

洗剤メーカーのホームページに、こんなQ&Aを発見。「Q:台所用洗剤で
洗った後すすぎ忘れた食器を使ってしまいました。身体への影響はあります
か。」「A:洗浄後に洗剤が食器に残る場合も含め、特に安全性上の問題がない
ことを確認していますので、すすぎ忘れた食器を使ってしまった場合でも、身
体への影響はありません」。え、本当に?と思ってさらに調べたところ、界面活
性剤の影響は多数の研究によって国際的にデータベース化されていて、台所
用洗剤には、通常の使用で微量に摂取する可能性や誤飲などの場合も含めて
安全性が評価されたものを使用しているそうです。知らなかったー!(続く)