柴田 聖一 | SEI SIBATA

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漱石の草枕の冒頭
何度読んでも腑に落ちる。

Stepupで日々大切にしている

・コミュニティとマーケット
・本質と品質
・人脈と金脈
・ミッションとヴィジョン

見事に表現した逸文・・・

以下、漱石先生の「草枕」より冒頭文のみ引用__________

山路を登りながら、こう考えた。

智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。

住みにくさが高じると、
安い所へ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、
詩が生れて、画が出来る。

人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。
やはり向う三軒両 隣りにちらちらするただの人である。
ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、
越す国はあるまい。

あれば人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
越す事のならぬ世が住みにくければ、
住みにくい所をどれほどか、寛容(くつろげ)て、
束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。

ここに詩人という天職が出来て、
ここに画家という使命が降(くだ)る。

あらゆる芸術の士は
人の世を長閑(のどか)にし、
人の心を豊かにするが故に尊(たっ)とい。

2010.07.14:sei:count(2,609):[メモ/━━━・works]
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