鈴鳴草子 〜鈴の宿 登府屋旅館〜

 ┣四季彩記
ふきのとうも顔を出してました。
昨夜は「春雷」でしたし、「白い冬」も終わりですね。
小野川から帰る途中は、ちょっと道草して摘んでみてください。
小野川の春も形になってきました。
雪が解けたあとの畦道に土筆が顔を出し始めました。
五月五日「子供の日」は端午の節句。
古代中国では五月初めの丑の日に邪気を払うためによもぎで作った人形や兜を軒に挿し、ちまきや柏餅を食べるなどの行事が行われていたそうです。

鎌倉、室町時代の武家屋敷では、梅雨の前に手入れを行う為に、五月の節句には外に旗織や吹流しを飾り、座敷には鎧や兜、武具を飾りました。「菖蒲」と「尚武」の音が同じであることから、江戸時代に立身出世を願う意味を持つようになり、男子の節句となりました。
以来「降りかかる厄を払い、子供の健康と幸せを願う」端午の節句は家族の絆を深める大切な行事となっています。

というわけで、五月人形を飾ってみました。
土鈴と同じ素材のちょっとかわいらしい人形です。
エピデンドラムが咲きました。

エピデンドラムのエピ(epi)は「上に」、デンドラム(dendrum)は「樹」を意味するそうです。
「樹上」に着生する蘭です。

小さいながらも鮮やかな花です。
君子蘭が咲きました。
オレンジ色でゴージャスな咲きっぷりです。
ロビー脇にございます。

実は君子蘭は、ランと名が付いていますが、ラン科ではなくヒガンバナ科だそうです。
アマリリスに似ているわけですが、アマリリスもヒガンバナ科です。
お国は南アフリカだそうです。
アフリカの大地に合いそうなオレンジですね。
待ちに待った桜が咲きました!
というか、咲かせました。
温泉の近くで温めて、やっと咲いてくれました。

春の遅い小野川では桜が咲くのが、ちょうどゴールデンウィークの頃。
今年も夜桜ライトアップと無料露天風呂の入浴時間延長を行います。
ライトアップは4月28日〜5月7日の予定です。
まだまだ雪が残る小野川ですが、いち早く融けたところでは水仙も咲き始めました。

ギリシア神話では、美少年ナルキッソスが水面に映る自分に見とれ,そのまま花になってしまったのが水仙。
英名は narsissus も自分の美貌に酔いしれるナルシストもここが語源だそうです。
昨日のゴミ拾いのときに発見しました。
なんだか分かります?
子供の頃、よく見かけた『かえるの卵』です。

まだまだ肌寒い日もある小野川ですが、着実に春が来てますね。
ちょうど「小町の湯」の隣の池にありますよ。
奴凧に続き、賀正と書かれた凧。
実際に揚げたことはありませんが、飾ると楽しくなってくるのはお正月が持つ独特の高揚感でしょうか?

などといってるうちに、世の中今日から仕事始め。
凧のように浮かれている場合ではありませんね。
雪景色に咲く薄桃色の花・・・。
なんと、桜です。
今年は暖冬で一足早く咲いちゃいました・・・というわけではなく、
もしやサンタさんが・・・というわけでもありません。

山形の冬の名産『啓翁桜』。
毎年クリスマスごろに出荷が始まります。
山形ならではの雪見と花見をいっしょにお楽しみください。
いまだに初雪も降らない暖かい気候ですが、もう少しでクリスマス。ツリーに飾りつける雪のような綿花を置いてみました。
ツルウメモドキを飾りました。
南天、万年青に続いて、赤い実シリーズですね。
ジャコバサボテンが咲きました。
この時期に咲くあたり、クリスマスカクタスという異名をとるのにもうなづけます。
花火を連想させる見事な咲きっぷりです。
万年青(おもと)が実りました。
慶長11年、徳川家康公が江戸城に入るとき、おもとを床の間に飾り入城したという古事があり、縁起のよい植物として知られています。
四季を通じて緑を保ち大きな葉が冬の寒さから赤い実を守り、何年も青々として子を増やし続け繁栄するからだそうです。
時期はずれですが、南天の花が咲きました。
実は真っ赤ですが花は白くて小さいです。
実を乾燥させれば咳止めになり、葉には殺菌効果があるのでお料理の飾りつけに使われたりします。