鈴鳴草子 〜鈴の宿 登府屋旅館〜

こごみカフェの天井。
瓢箪がぶらさがり、不思議な鍾乳洞のよう。
ライティングも凝ってます。
店内にはお札もあったりします。
蝋燭もあって雰囲気いいっす。
じっくり眺めると面白いかも。
無料露天風呂の前に店を構える『こごみカフェ』。
ところ狭しといろいろ置いてあります。
まずは、お香でお出迎え。
7月25日(月)
朝晩がやけに涼しい今日この頃。
お盆前とは思えない涼しさのなか、ヒグラシの声を聞いているとまるで初秋のような気持ちになってしまいます。

それでもホタルたちは今日も飛んでいました。
今、ホタル公園ではヘイケボタルが飛んでいます。
ヘイケボタルは日没から20時30分くらいまでが、見ごろです。
21時を過ぎたあたりからめっきり数が減ります。
鑑賞はお早めに。

写真は、こごみカフェで見つけた打楽器です。
花魁草が咲きました。
別名「草夾竹桃」、洋名は「フロックス」でこちらの方がなじみのある名かもしれません。
花の香りが花魁(おいらん)の白い粉の香りに似ているから「花魁草」だそうです。
ピンクのパラソルのようで夏らしいですね。
天狗の鈴。
以前のものよりかなりリアルな出来です。
天狗を調べてみると、自然現象や仏教につながり、鈴のモチーフになるのも納得です。
河童と天狗をかわいらしくデフォルメした鈴。
山寺で見つけました。
小野川周辺は河童や天狗がいそうなくらい自然にあふれています。

  夏の夜 河童と天狗に 会いそうな
民話で知られる吉四六(きっちょむ)さん、実は江戸時代に大分県に住んでいた初代 廣田吉右衛門なる人物がモデルだそうです。
九州にて見つけた鈴です。
前回とは違うタイプの紫陽花です。
ほたる供養塔のそばで、山の緑に囲まれ、鮮やかに咲いています。
夜はホタル、昼は紫陽花。
ほたる公園の周りは見どころいっぱいです。
世界各国で知恵の神、長寿の神として崇められている梟(ふくろう)。
その理由は、首が360度回るからだそうです。
見通しが利くということでしょうか。

日本では、福籠、福来郎、不苦労、不老、といった当て字もあります。

夏の夜は梟のように周りを見渡して、いろいろ考えてみるといいかもしれません。
高伝商店さんで見つけました。
山形の花『紅花』。
新鮮なものは緑が濃くて、花の色が映えますね。

お土産にどうぞ。
7月16日(土)

ほたる公園では、ゲンジボタルのシーズンはほとんど終わったようです。
一匹だけフラフラと飛んでいるのを見つけました。
はぐれゲンジでしょうか。

変わりにたくさん飛んでいるのがヘイケボタルです。
ゲンジが衰退し、ヘイケが栄えるというのは歴史とは逆ですね。
ヘイケボタルは、ゲンジボタルより明滅間隔が短く、約1秒毎に光ります。
大きさもゲンジと比べると小さいです。

写真は、橋を渡ってすぐ右にある『蛍供養塔』です。
夏らしく金魚の鈴。
赤と黒で対になった出目金。
なんとなく癒されます。
べろ長とは、会津に平安時代に出没した妖怪。
雨を降らせない力を持つといわれます。
あまりに雨が降らずに困っている農民たちを見るに見かねて、弘法大師はこの妖怪と舌の長さ比べをし、うまく騙して舌を縄で縛ったそうです。

そのべろ長の鈴。
会津の羽曽部修吉さんの作品です。
五月雨とは梅雨の事だそうです。
芭蕉の生きた時代の旧暦5月は、今の暦では6月17日から7月16日だそうです。
まさに梅雨の時期に山形を旅したのです。

  五月雨を 集めて早し 最上川

小野川を流れる大樽川(鬼面川)は最上川の源流の一つ。
雨量に伴い、水量も増えています。
この流れが最上川を作り、日本海まで流れ込みます。