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ヘルパーのタブー 「生活援助編」
訪問介護員(ホームヘルパー)としてお客様宅に訪問する際に
やってはいけない作業がいくつかあります。
各事業所によっても取り決めは違いますが、共通しての決まり事です。
「生活援助」として入る場合、体に触ることはできません。
爪切りや、シップ貼り、トイレについていくのも不可。
体に触れた場合は「身体介護」になり、利用者の負担額が変わってきてしまいます。
「ちょっと手紙出してくるから、ヘルパーさん掃除してて…」
「家内(利用者本人)がもうすぐ帰ってくるから先に入って掃除してて…」
「冷蔵庫に切り身2枚入っているから、2枚一緒に焼いてちょうだい」
……も×なのです。
本人が在宅していないとヘルパーは入室できません。
利用者が使用していない部屋の掃除も×。
料理は、基本的にご本人の分しか調理してはいけないことになっています。
結構厳しいですよね。
ヘルパーとしても「この位なら…」と思ってしまうのですが、自分以外のヘルパーも交代で入るので、勝手には出来ません。
「この間のヘルパーさんはサラダ多めに作っていったわよ、お肉も焼いてお皿2つに分けてくれたし…。」
となると困ってしまいます。
お茶やお茶菓子をいただくのも原則いけないことにはなっていますが、
「ありがとう」という気持ちを精一杯あらわしてくださっているので
ご好意を受け止めつつ、たまにお茶だけいただいてくることもあります。
ヘルパーとしても色々なジレンマを抱えています。
介護事業所としても、質を落とさないよう実践的な勉強会を行って、
よりよいサービスを提供しようと努力を惜しみません。
国の制度自体も見直していくべきだと思ってはいますが、
目に見えるように変わらないのが現状です。
今出来る事を、限られた時間の中で
精一杯お手伝いさせていただきたいと思っている毎日なのです。
2010.09.28:
noriyo
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